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【大人も子供も】おとぎ話で英語学習

私たちの生活には絶対に必要ではないけど、なぜか皆知っている、もしくは経験しているというものがたくさんあります。その1つがおとぎ話ではないでしょうか?おそらくほとんどの方がおとぎ話や寓話を小さなときに聞いたことがあるはずです。

今回はおとぎ話を使用して英語学習しましょう。皆さんがおそらく知っているものを教材として扱うので、大人も子供も必ず楽しめるはずです。

How to Learn English with Fables & Fairytales

早速ですがおとぎ話や作り話を英語で言うことはできますか?
おとぎ話は”fairytale”、作り話や寓話は”fable”と言います。小学校や幼稚園で読んだときには楽しかったおとぎ話ですが、どの物語にも絶対に忘れてはいけない人生の教訓というものがあります。昔は気づかなかったけど、大人になって改めて読んでみると深いなと感じることがあるはずです。

そんなおとぎ話ですが、実は英語学習にピッタリ。おそらくほとんどの方がおとぎ話を教材に英語学習をしたことはないと思います。おとぎ話が英語学習にピッタリな理由は主に3つです。

1.簡単な文法で読みやすい
基本的におとぎ話は子供のためにあります。そのため小さな子供でも理解できるような簡単な文法で書かれているので、英語初心者の方でも簡単に理解できます。しかし簡単なだけではありません。もちろん学べることもたくさんあるはずです。英語上級者でも知らない単語やフレーズが必ず出てくるので、知らない単語は必ずインプットしましょう。

2.1つの物語が短い
おとぎ話は決して長くはないですよね。読み終えるのに5分もかからない話がほとんどです。それでいて話は意外と深いです。前述したように、今だから気づける深いメッセージなどにも気づけるはずです。

またお子様がいる方はぜひ読み聞かせをしてあげてくださいね。短いので集中が切れることはなく、誰もが知っている話がたくさんあります。子供と楽しく英語学習にはピッタリです。

3.知っている話がたくさん
実際にGoogleで検索してみると分かりますが、ほとんどのおとぎ話が我々に馴染みのあるものです。話の展開を知っていることは、英語理解に大きく役立ちます。多少知らない単語に出会っても文脈から、そして話の筋から推測することができるはずです。そのためおとぎ話を使った英語学習は苦になることが絶対にありません。

他にもメリットはたくさんありますが、文章で説明するよりも、実際に経験してもらった方が早いです。そこで今からは皆さんが知っているおとぎ話を英語で学んでいきます。

The Ant and the Grasshopper

On one fine summer's day in a field a Grasshopper was hopping about in a musical mood. An ant passed by bearing along with great toil an ear of corn he was taking to the nest.

ある夏のよく晴れた日、キリギリスはリズムに乗ってぴょこぴょこと飛び跳ねていました。そこに1匹のアリがトウモロコシ1本を抱えて通り過ぎました。アリは巣にトウモロコシを持って行っているのです。
The grasshopper invited the ant to sit for a chat with him. But the ant refused saying that "I’m storing up food for winter". " Why don’t you do the same?" asked the ant to the grasshopper.

キリギリスは座っておしゃべりするようにアリを誘いました。しかしアリは「冬に向けて食料を蓄えているんだ」と言い断りました。「君も同じことをしたらどうだい?」アリはキリギリスに尋ねました。
"Pooh! Why bother about winter?" said the Grasshopper; we have got enough food at present." But the Ant went on its way and continued its toil.

「変なの!冬の何を心配しているんだい?」キリギリスは言いました。「今たくさん食べ物があるじゃないか」。しかしアリは巣に向かい、一生懸命働き続けました。
Finally, when winter came, the Grasshopper found itself dying of hunger, while it saw the ants distributing corn and grain from their storage.

遂に冬がやってきました。キリギリスはお腹が空いて死んでしまいそうでした。キリギリスはアリたちが貯蔵庫からトウモロコシと穀物を配っているのを見ました。
Then the Grasshopper understood that…

その時キリギリスは理解したのです。
It is best to prepare for the days of necessity. 

必要となる時のために備えるべきなのだと。

単語解説
・grasshopper – キリギリス、バッタ
・hop – 跳ねる、ぴょんぴょんする
・in a ~ mood
これは絶対に覚えるべき表現です。意味は「~のムードで」です。~部分には形容詞を入れましょう。”in a good mood”で「いいムードで」、” in a bad mood”で「悪いムードで」ですね。
・pass by – 通り過ぎる
・an ear of corn
トウモロコシを数える時には”ear”を使用します。つまり”an ear of corn”で「1本のトウモロコシ」。
・nest – 巣
・store
「店」という意味が有名ですが、動詞の「蓄える、貯蔵する」という意味も頻出なので覚えておきましょう。
・pooh – ふーん。変なの。
・bother
“bother”は「~の邪魔をする」という意味で多くの方がご存知だと思います。実はこの”bother”には様々な意味があります。この物語では「思い悩む、心配する、気にする」という意味です。そしてもう1つネイティブがよく使うのが「しまった!」です。よく”Oh bother”の形で使用されます。
・at present – 今のところ
・go on
“go on”は「続ける」という意味で、この物語でもこの意味で使用されていますね。よく”Go on”だけで使われます。このときは「続けて」という意味です。
・distribute – 配る、配布する

これはお馴染みの「アリとキリギリス」ですね。働きもののアリとキリギリスが対照的に描かれていて、最後にはサボっていたキリギリスにはそのツケが返ってきたというオチですね。教訓としては万が一のために働いて十分に備えておきなさいということですね。

私はこの物語を何度か読んだことがあるのですが、結末は微妙に変わってくるんですよね。アリがキリギリスに食料を分け与えてあげるラストもあれば、食料を与えずにキリギリスを見殺しにするというラストも。子供ながらに思ったのはアリは働きものだけど、残酷でキリギリスは可愛そうだなと思いました。改めて読んでみて皆さんはどう感じましたか?

まとめ

今回見た「アリとキリギリス」はおとぎ話の中でも、かなり短い方です。しかし学ぶことはたくさんありましたよね?他のおとぎ話はもう少し長いので、もっと学べることができますよ。ぜひおとぎ話を英語学習に取り入れていてください。

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